沖縄県の現状 ~長寿県がピンチ!~

かつて平均寿命を男女共に日本1位を誇っていた沖縄県は、今、なんと女性は3位、男性は30位にまで下がってしまいました!!県全体がこれには大きなショックを受け、「330(さんさんまる)ショック」という言葉が誕生するほどです。

同時に、沖縄県は肥満率は日本1です。

「長寿県」は過去の栄光になってしまいましたが、それをまた取り戻そうと、県が一丸となって様々な取組を行っています。「歩こうよ、沖縄県民!」や「イチキロヘラス」は、自治体や福祉団体が県民に運動することをCMやホームページなどで呼びかけています。

原因

沖縄県の寿命順位低下の原因はたくさん挙げられます。

  • 食の欧米化:数多く挙げられる原因の中、これが主な原因とされています。戦後、米軍基地が沖縄に来たとき、同時にアメリカの食文化(洋食やファストフード)も入ってきました。徐々に、県民までもがそれを食べるようになり、今となっては、健康的な伝統料理がどんどん衰退していっています。欧米食は、沖縄料理や琉球料理に比べ、油と塩の使用量が多いです。欧米食は肥満の原因でもあります。県民は欧米食を食べ、肥満になり、肥満は生活習慣病を引き起こします。その生活習慣病が若者の早死にを引き起こし、県の平均寿命を下げているのです。
  • ファストフードをよく食べる:米軍は、ファストフード店も沖縄に持ってきました。おかげで、沖縄県はファストフード店の土地あたりの店数が日本1までになってしまいました。ファストフードには、ビタミン、ミネラル、食物繊維がないのにも関わらず、カロリーと脂肪だけはたっぷり入っているのです。その量は、なんと一日で必要なカロリーの半分ほど!!土日は、子供連れの家族などで店内はにぎわっているそうです。また、沖縄では共働きしている家族が多いため、忙しくて食事をファストフードで済ませたりします。沖縄県は外食の依存度が高いと言われています。アンケート結果からも、週1はファストフードを食べる家庭が多いそうです。
  • 飽食化:食べる量も、戦前と比べ、増えている。上の弁当の写真を見てください。ごはんが、完全に肉に埋もれてしまっています!また、パスタも具も容器からあふれ出ています。
  • 喫煙:たばこにはたくさん、体に害を与える物質が入っています。
  • お酒の飲みすぎ:酒は中性脂肪やコレステロールを増やす働きがあります。
  • 運動不足:電車もない沖縄県民の唯一の交通手段は車だ。遠かろうが近かろうが、車に乗って行きます。そうすると、自動的に肥満になってしまいます。また、小学生に尋ねたところ、スポーツ系の習い事をしている生徒はクラスに2,3人しかいませんでした。
  • 夜行型社会:前にも述べましたが、沖縄県では、共働きをしている家族が多いです。だから、親子でのスーパーなどでも買い物も、どうしても夜になってしまいます。そうしたら、子供の寝る時間が遅くなり、起きるのも遅くなってしまいます。
  • 子供たちの偏食:子供たちは、伝統食より洋食の方を好む。実際にアンケートで好きな食べ物を尋ねたところ、9%の生徒しか伝統食と答えませんでした。中には、伝統料理はもう食べ飽きた、などという声もありました。
  • 健康診断を受けない:検診を受けないため、今自分の体がどうなっているのか知りようがありません。病気にかかっていても、わかりません。

ようするに、沖縄県が長寿県でなくなったのは、「戦後の生活習慣の変化」からです。

医食同源で長寿県復活!!

沖縄県の寿命順位が下がったのには、たくさんの原因がありましたが、最大の原因はやはり、食文化の変化でしょう。伝統的な沖縄料理や琉球料理を食べる人はどんどん少なくなってき、反対に、欧米食を食べる家庭が増えました。小学生たちにアンケートをとったところ、58%もの生徒が、家ではほとんどが洋食だと答えました。に比べ、家でも沖縄料理を食べていると答えた生徒はわずか5%しかいませんでした。数値的にも、伝統食の衰退は表れているのです。

かつての長寿県の寿命順位の低下。沖縄伝統料理の衰退。この二つの問題を同時に解決するためには、「医食同源」、これしかありません。

医食同源とは、薬などではなく、日頃のバランスとれた食事から病気を治していく、という考え方です。日頃から健康的な食生活を送っていれば、それだけで健康的な人生を送れるのです。そして、自然に寿命も長くなるのです!「健康的な食生活」とは何を指しているか。そう、沖縄伝統料理のことです!沖縄県のみなさんが、欧米食ではなく、再び伝統料理を食べるようになれば、長寿県は復活できるのです!

そのためにも、沖縄伝統料理の魅力をこのホームページにまとめてみました!これを見て、沖縄食を食べたくなってもらえると、嬉しいです。


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